ペッサリー装着のその後

ペッサリー装着から2日後。

朝からいきなり看護師さんがきて、点滴減らしますねー!

と言って半分に減らしていった。

装着した時は1〜2週間様子を見ると言っていたので、こんな急展開に驚く。点滴を減らしても張りは落ち着いてた。

午前中、頸管の検査をしてみると、頸管長は2.8cmとほとんど変化なし。伸びたままキープしている。

いいぞ!ペッサリー!その調子で支えておくれ。縁の下の力持ち。


先生も効果を期待したようで、そのあと点滴を取って、内服のウテメリンに切り替えましょう。ということになった。

それで状態が安定すれば、明日か明後日退院できるかもと言われ、1度は4ヶ月入院を覚悟したけど、やはり退院と言われると嬉しい。

しかもペッサリーを入れていることによって、何もしていない状態よりは少しは動けるかもしれない。

という期待が込み上げてきた。


内服に変えて7時間ほどたった。

夕方からどことなく張りが増えた気がしていたが、夕食後しばらくすると、だんだん張りが頻発してきた。30分に1回の張りが、10分に1回くらいになった。

そしてお腹が痛い。


すかさずナースコールをする。

看護師さんが来て、とりあえず尻注射を打つことに。


その後もなかなか張りがおさまらず、モニターをつけてチェックすると、2、3分に1回は張っている。

しかも、腹痛が怖い。子宮の痛みなのか腸の痛みなのかが分からなくて不安が押し寄せる。

結局点滴をまたつけることになった。

点滴を付けたら徐々に落ち着いてきて、お腹の痛みも治った。


これが巷で噂の張り返しってやつか!


やっぱり退院は無理なのかな…。と半分あきらめて就寝。


翌日、またしても点滴を減らして様子を見る。張りは落ち着いている。


ペッサリー装着5日目。

今一度、頸管長検診。長さは変わらず、キープしている。あんなに強く張ったのにキープしてるのはやっぱりすごいよ!ペッサリー!


しかし、内診中お腹が張る。

それを見て先生は言った。

「お腹の張りの力が強いから、やっぱり点滴を外すのは難しいですねー。」


点滴を外せない=退院はできない


そうか。ペッサリーで頸管長が保たれても、ダメな場合もあるんだな…。

1度でも帰れるかも、という淡い期待が一瞬で消え去ってしまった。


しかし、何もしてないより、ペッサリーを付けていることによって、切迫早産自体の治療としては効果はある。

これから、どんどん大きくなっていくお腹はますます張りやすくなる。そこでいかに対抗できるか勝負だ。



救世主現る?!

今回なぜこんな入院記録を書こうかと思ったのには理由があります。

前回の妊娠で痛感したこと。

切迫の長期入院は孤独と時間と不安との戦いだということ。


人それぞれ、色々なトラブルは抱えていると思いますが、お腹の大きな妊婦さんでも普通に動ける人はたくさんいます。

お腹が大きくても普通に外出したり日常生活が送ることを経験したことのない私は、つい羨ましいと思ってしまい、お腹の張りに怯えながら何ヶ月も寝たきり生活をするしかない現実に孤独感を感じて、インターネットで同じような境遇の人のブログなどを読んで、自分だけじゃないんだ、という気持ちを勝手に共感していました。


もしこの記録が、今後同じような切迫患者さんの少しの情報の足しになればいいなぁなんて、思ったのは、切迫患者さんにとって救世主かもしれない治療法の話がたまたま私のところにきたからです。

この治療法の経過を書いていこうと思い、今回このようなブログを書き始めたのです。



入院4日目の前、回診の時主治医の先生が来ました。

先生の説明は大体こんな感じでした。

(以下 若干生々しい表現がありますがご了承下さい。)


新しい切迫早産の治療法として、シリコン製の直径6センチくらいのリングを膣内にはめ込み、物理的に子宮を支えることによって、子宮頸管への負担を軽減し、頸管が短くなるのを抑える、といったような説明でした。

しかもこの処置は、まだ私の入院している産院ではやったことがなく、試験的な段階らしく、私は第1号となるそうなのです。

うまくいけば、リングを入れたあと、だんだん頸管が伸びてきて、大丈夫そうなら退院して自宅安静になるとのことでした。


説明を聞いたあと、ざっと自分でも調べてみたところ、これは子宮頸管ペッサリーというものらしく、まだ全国の病院でも限られた病院でしか取り入れていない治療法で、試験段階のようです。


20週〜29週で切迫流、早産と判断され、頸管が2.5cm以下、子宮内感染や有痛性の子宮収縮がないことが適応条件のようです。


現在私も24時間投薬されている、リトドリンという薬は、動悸や手の震えの副作用の他、ここまでは詳しく書きませんが、他にも副作用があると指摘されていて、長期投与を避けようという動きもあるようです。


ところで、このペッサリー、器具自体は1万円で、処置費用は試験段階ということで、今回たったの2千円ぽっきりでやってくれるということで、100日以上の入院費用、長期点滴の投薬という二つの負担を少しでも軽く出来る可能性があるなら、、ということで処置を受けることにしました。


主人と同意書にサインをし、すぐに内診台へ。

処置前は頸管は2.3cmでした。

処置開始。

ペッサリーの実物は想像していたより思ったより大きく見え、少し怖かったけど、ぐいぐいっとはめ込み、痛みはそれなりにありましたが、一瞬で終わりました。

およそ5分もかからず終了です。

装着後2.8cmに一気に伸びました。


これはすごい…。


退院も夢じゃないかもしれないと少し希望の光が見えた気がしました。


でもここで思うことは、退院がゴールではありません。

早産にならず無事、生期産まで持たせることが目標です。


これからこのペッサリーの経過を記録していきたいと思いますので、宜しくお願いします。



ついに入院しました。

4回目の検診前日、息子の3歳の誕生日会をしました。

明日は誕生日当日。今から入院です、と言われたらあまりに切ないから。

ケーキを食べたり、部屋を飾り付けして一緒にお祝いできて、もうこれで悔いはない!と思いました。


そして4度目の検診。22週目です。

頸管は1.9cm。

「あー、もうこれは限界ですねー。入院になります。」と先生。


やはりもう限界だったか。でも4週間よく持ちこたえたな、と不思議と残念な気持ちもありません。


22週目というのは、流産と早産の境目です。22週以前に生まれたら流産、22週〜36週で生まれたら早産にという扱いになるのです。

目標はいつ生まれてもいいと言われる37週。

まだまだ道のりは果てしない。


その日の午後から入院生活がはじまりました。

入院中は、リトドリンという薬を24時間点滴しっぱなしで生活します。


ひたすらベッドで横になり、トイレ以外は基本的に動いてはいけません。

シャワーは週に3回だけ浴びれます。


私の入院している産院は、出産の人は個室ですが、通常の入院患者は小さい3人部屋。

薄いカーテン1枚で仕切られ、2畳分弱の空間が自分のスペースとなります。


同室の妊婦さんと少しでも話せれば少し気楽になるけど、今回の同室の方は一切話さなそうなタイプだったので、一言挨拶して終わりでした。


窓はあるけど、カーテンは閉じたまま。

朝か昼か夜か、外は晴れてるのか雨なのか、気温は寒いのか暑いのか、何も分かりません。

携帯の時計と食事の時間を頼りに1日1日が無事産まれずに過ぎていくのをひたすら待つのです。

1日3回赤ちゃんの心音確認をしたり、血圧を測る時間があります。

それ以外は、ずーーーっと漫画を読んだり動画を見たり。とりあえずスラムダンクのアニメを1話から見始めました。


こんな生活があと100日以上続くのかー。と思うもの途方もない気持ちになります。

でも前回も同じ病院で入院していたので、流れも分かるし、どうせ帰れないのも分かっているので、精神的に落ち込んだりすることは、今のところありません。


一生分ダラダラしようと思う次第であります。

ただ、息子に会えないのはやっぱり寂しいもんですね。


入院中の唯一の楽しみはごはんの時間。

ここの病院はやけに食事が豪華で、ステーキやらカツ丼やらカレーやらガッツリメニューがバンバン出てきます。でも主食の量が少ないせいか、不思議と太りません。

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写真は夕ごはん。角煮やビーフシチューやちらし寿司など。味付けもしっかりしてて文句なしです。


次回「救世主現る!?」

                                                つづく

自宅安静の日々

妊娠18週目の8月前半から主人の実家で自宅安静をしていたわけですが、週に1回は病院へ行き、頸管長を測ります。

張り止め薬として、ウテメリンというお薬を1日4回飲んでいました。

この薬、人によっては動悸や手の震えなどの副作用が出ます。

私はそこまで副作用は強くでなかったけど、たまに服用後、動悸が来る時もありました。

そして週に1回の検診は毎回まるでテストを受けるような気分で向かいました。

頸管長が2センチを切ったらその日から即入院だからです。


病院に行く前はもう入院セットを準備しておいてました。


息子には、寝る前に「お母さんは明日から病院に行っちゃうかもしれないんだよ。ごめんね。」と伝えました。

これから4ヶ月も息子の寝顔を見れないかと思うと、とてつもない寂しさがこみ上げてきます。

息子はまだ2歳。分かってないような分かっているような、でも何かを悟ったように「大丈夫だよ。きっと会えるよ!」と言ってくれました。

子供は思った以上に親の表情や気持ちを察知しているものです。

息子に励まされてどうする!と思い、毎週入院を覚悟しながら向かう病院。


安静から1週目、頸管長は変わらず、「入院は20週を待ちましょう。」と言われ、張り止めとしてお尻に筋肉注射を打って帰宅。


2週目、今日から20週なので、入院だと思い計測するも、またまた同じくらい。ギリギリ2cmを保っていたので、注射をして帰宅。


3週目、流石にもう限界だろう!と思ったけど、またしてもギリギリ合格です。注射をして帰宅。


何とかギリギリをキープできてるのも実家の協力のお陰です。


感謝もしつつ、でも主人の実家でひたすら横になっているというのは、気を遣うものです。


この間息子はおばあちゃんと懸命にトイレトレーニングをしていました。

トイトレは夏が勝負。

自分がトイトレをしてあげられなかったのはちょっと母としては悔しいですね。

そして、次回は4回目の検診。その日は息子の誕生日でした。


つづく


切迫早産日記始めました。

ただ今第二子妊娠中です。

第一子の妊娠中は23週で切迫早産→自宅安静→28週で入院→逆子直らず→36週で陣痛がきて緊急帝王切開

という波乱万丈な妊娠出産でした。


その時生まれた息子も3歳になり、喋りが達者な男子となりました。


そして、今年初夏、第二子妊娠。

つわりも前回よりはキツく子供の世話と家事に追われる日々を送っていました。

最初に切迫の兆候が見られたのは、まだまだつわりの最中。前回のこともあるので、早い段階から頸管長を測っていくことになり、いざ測ってみると、なんとすでに3.4cm。子宮頸管というのは、通常3.5cmから4.5cmくらいが安全と言われているようですが、この段階でまだ12週です。

この短さはすでに危険信号であるのは、自分でも分かりました。

先生からは、「子供は立って抱っこするのは禁止、無理はしないように」との忠告を受けました。

私には安定期など無いのだな、とすでに悟りました。


それから妊婦健診の度に頸管長を測っていきました。

7月はつわりも落ち着いて頸管長も変化していなかったので、用心しながらも楽しんで生活しようと、先生のお許しも頂き、地元に帰省して、ゆっくりしたり、美味しいものを食べたりと、充実した短い安定期を楽しんでました。


地元帰省の翌日。

1ヶ月ぶりの妊婦健診。

運命の頸管長計測。

2cmになってました…。


羽目を外し過ぎたか。

とも思ったけど、まだ安静指示が出ていたわけでもないし、もちろん無理はしない程度に動いていたので、楽しかった思い出に後悔はない。


その日から主人の実家で絶対安静の寝たきり生活が始まりました。


絶対安静というのは、トイレとシャワー以外は基本的に横になってなさい!ということです。

ひたすら横になって本を読んだり、映画を見たりしてました。

息子も最初の1週間は激しくイヤイヤしたりしていたけど、だんだん状況が飲み込めてきたのか、私の所へはたまにくっつきに来ても、ほとんど、おばあちゃんと過ごすようになりました。


長くなるので次回に続きます。

2019年はじまりました

東京は本当に毎日晴れて寒い。

地元の新潟では毎日曇天の雪曇りが続いているだろう。

今年は10連休があるそうな。

家族旅行がしたいけど、やっぱり値上がりしたり、どこも混むんだろうなぁ。

でも先の予定を入れてそれを楽しみに生活することは好きだ。

旅がしたい。

 

私はディズニーランドには全く興味が無いが、近頃息子がディズニーランドに行きたいような素振りをたまに見せる。

何故か息子はディズニーランドの事を〝ディズニースタンド〝

と呼んでいる。

 

前回書いたアンパンマンのこともそうだけど、子供が好きになったもの、は自然に自分も好きになっていく。

そのうちディズニーランドに行くこともあるのかもしれない。

 

氷がだんだん溶けていくように、頑なにこうだ!と思ってた変なこだわりとかが、だんだん無くなっていく。

 

10年前くらいは、そんな大人になりたくねえ!と思ってた。今は穏やかな気持ちで生きて行きたいと思う。

平々凡々万々歳じゃないか。

 

 

 

子供を産んで、好きなものや好きな人が増えた。

素直に楽しいと思えることが増えた。

 

今年もよろしくお願いします。

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アンパンマン様様

息子が生まれて以来、アンパンマンには大変お世話になっている。

アンパンマンのぬいぐるみに、アンパンマンブロック、アンパンマンピアノなど、アンパンマングッズが続々と増えているが、中でも一番お世話になっているのが、アンパンマンカレーである。

 

1歳半過ぎから野菜を拒否し始めて早9ヶ月。

様々な試行錯誤もしてきたが、その中の一つにアンパンマンカレーで野菜封じ込み作戦というのがある。

アンパンマンカレーをかけるときはこれ見よがしに箱からアピールする。「ほらぁ、今日はアンパンマンカレーだよ!」とパッケージをチラつかせ、中のパウチをかけるところから見せると効果的である。しかし、ご飯に野菜が乗っていることにより、この作戦が失敗してしまう可能性がある。なので、あくまでごはんは白い状態だと錯覚させなくてはいけない。そのためにほうれん草や人参などを柔らかく茹で、ごはんに乗せ、また上からごはんを乗せて、野菜をサンドする。そうすればだいたいバレない。上からカレーをドバッとかけて、あとはさりげなく白米に混ぜながら野菜を摂取させる方法だ。

 

しかしこの前は失敗した。豆を混ぜてしまったら、食感でバレて、白米まで食べないという二重被害が生じてしまった。

 

そんなこんなで日々アンパンマンさんの恩恵を授かりながら子育てしているのだが、先日、ふと思いつきで突然アンパンマンミュージアムへ行ってきた。

 

息子は今クリスマスに夢中になっているので、きっとアンパンマンミュージアムもクリスマス仕様になってるだろうという予想で行ってみたら、案の定大変クリスマスになっていて、息子も大喜びだった。

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もちろん誕生日とか記念日とかでもないので、ミュージアムには入場せず、モールの方で楽しんだ。モールは無料で入れるが、ちょっとした仕掛けがあったり、アンパンマンのおもちゃで遊べるコーナーがあったり充分楽しめる。

 

なんといってもこの日はあの有名なアンパンマンの主題歌"そぉーだ 恐れないで みーんなのために 愛と勇気だけが友達さぁー"の歌を歌っているドリーミングが生歌を披露するイベントがあったのだ。

実際聴いてみるとそのままの声で、ちょっと感動してしまった。

  

お昼は持っていったお弁当と小さなコロッケ3個で240円のチーズコロッケ。

アンパンマンのパン屋さんはとても可愛いが、いかんせん高い。

 

周りの親子連れがそのリッチなパンを食べている中、私と息子はししゃもや玉子焼きやオニギリを食べていた。

美味しそうにししゃもをかじる息子を見て、なんだかとても和やかな気持ちになる。

思いつきで来てしまったので、ここでそんなに豪遊することは出来ない。でも充分私と息子なりに楽しむことは出来る、そんな素敵な空間。

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しかし、"お土産"という誘惑の魔の手があちらこちらから忍び寄る。

ついに打ち勝つことは出来ず、個人的なクリスマスプレゼントとしてお土産を購入。

クリスマス仕様の袋がまたかわいい。

 

って、もしかして息子より私の方がアンパンマンを好きなのかもしれないと薄々感じ始めている今日この頃なのでした。

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