救世主現る?!

今回なぜこんな入院記録を書こうかと思ったのには理由があります。

前回の妊娠で痛感したこと。

切迫の長期入院は孤独と時間と不安との戦いだということ。


人それぞれ、色々なトラブルは抱えていると思いますが、お腹の大きな妊婦さんでも普通に動ける人はたくさんいます。

お腹が大きくても普通に外出したり日常生活が送ることを経験したことのない私は、つい羨ましいと思ってしまい、お腹の張りに怯えながら何ヶ月も寝たきり生活をするしかない現実に孤独感を感じて、インターネットで同じような境遇の人のブログなどを読んで、自分だけじゃないんだ、という気持ちを勝手に共感していました。


もしこの記録が、今後同じような切迫患者さんの少しの情報の足しになればいいなぁなんて、思ったのは、切迫患者さんにとって救世主かもしれない治療法の話がたまたま私のところにきたからです。

この治療法の経過を書いていこうと思い、今回このようなブログを書き始めたのです。



入院4日目の前、回診の時主治医の先生が来ました。

先生の説明は大体こんな感じでした。

(以下 若干生々しい表現がありますがご了承下さい。)


新しい切迫早産の治療法として、シリコン製の直径6センチくらいのリングを膣内にはめ込み、物理的に子宮を支えることによって、子宮頸管への負担を軽減し、頸管が短くなるのを抑える、といったような説明でした。

しかもこの処置は、まだ私の入院している産院ではやったことがなく、試験的な段階らしく、私は第1号となるそうなのです。

うまくいけば、リングを入れたあと、だんだん頸管が伸びてきて、大丈夫そうなら退院して自宅安静になるとのことでした。


説明を聞いたあと、ざっと自分でも調べてみたところ、これは子宮頸管ペッサリーというものらしく、まだ全国の病院でも限られた病院でしか取り入れていない治療法で、試験段階のようです。


20週〜29週で切迫流、早産と判断され、頸管が2.5cm以下、子宮内感染や有痛性の子宮収縮がないことが適応条件のようです。


現在私も24時間投薬されている、リトドリンという薬は、動悸や手の震えの副作用の他、ここまでは詳しく書きませんが、他にも副作用があると指摘されていて、長期投与を避けようという動きもあるようです。


ところで、このペッサリー、器具自体は1万円で、処置費用は試験段階ということで、今回たったの2千円ぽっきりでやってくれるということで、100日以上の入院費用、長期点滴の投薬という二つの負担を少しでも軽く出来る可能性があるなら、、ということで処置を受けることにしました。


主人と同意書にサインをし、すぐに内診台へ。

処置前は頸管は2.3cmでした。

処置開始。

ペッサリーの実物は想像していたより思ったより大きく見え、少し怖かったけど、ぐいぐいっとはめ込み、痛みはそれなりにありましたが、一瞬で終わりました。

およそ5分もかからず終了です。

装着後2.8cmに一気に伸びました。


これはすごい…。


退院も夢じゃないかもしれないと少し希望の光が見えた気がしました。


でもここで思うことは、退院がゴールではありません。

早産にならず無事、生期産まで持たせることが目標です。


これからこのペッサリーの経過を記録していきたいと思いますので、宜しくお願いします。